なんでかわからないけど、空を飛ぶ船の上にいたのです。
それは、カラフルな色使いの遊園地のような船内をさまざまなキャラクターが闊歩する、まるで舞浜ねずみ園のような楽しげな空間でした。かわいらしいデザインの偶像たちとすぐに仲良くなった僕は子供のように遊んでおりました。ここは天国か。
しかし突如、パラダイスに晴天の霹靂が。主に私の腹に。
こればかりはいかなる生物も避けて通ることはできないが、野生の生き物であればそれを気にかける必要すらない。これは人間にのみ降りかかる不幸のひとつ。理性と自意識をもって生まれた、脳化生物であるところの人類の宿命。その抗えぬ遠大なる存在の名は、そう便意です。要するに下腹部がゴロゴロピー。
どんな楽しい気分でも一撃でブチ壊せるこの感情。あらゆる思考に割って入り、ストップさせてしまう絶大な威力。ちっぽけな僕にできることは汗を流しながらトイレを探すことだけ。
しかし、定番だが、こういうときに限ってそれがない。それでも這いずるように探し回り、ようやくたどり着いたところにあったのは、普通のそれとは似ても似つかぬ、異質な空間だった。
まず個室がない。というか、便器に順ずるものがない。部屋の色も赤を基調としている。なんだここは。見ると、床から突起が等間隔に伸び、その先端には穴が開いている。まさかここに出すのか。
ええい、背に腹は変えられぬ。和式の要領で突起をまたぎしゃがみこむ。先端部分の穴に照準を合わせんとしたそのとき。
だいたい突起ってデザインがいかんのだ。それが、こう、背中の下にある肉が2つ盛り上がった部分の中央部にある穴であるところのコー門にかすって、刺激して、お、おおっ、
クソッ(2つの意味で)、俺にこんな趣味は、あッ、うわッ、ぬおおおォーーーっ!
……っていう夢を見た22歳男性。
この夜が明けたら、社会人になってしまう。
おい、どうすんだ。このままじゃ社会が、国が、誰か、誰でもいい、誰か!
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